AIが「完了した」と言った。本当に終わったと証明するには?
エージェントが「完了しました」と返してきました。ファイルはあるのか、数字は合っているのか、そもそもその手順は実行されたのか。証明は報告の言葉ではなく、その下にある記録で行います。終わったはずのステップごとに実行時のレシートを確認し、再計算し、保存された結果を読む。このページでは、その確認の進め方と、レシートがない場合の扱い、そして次からは最初から証明できる形で仕事を始める方法を説明します。
証明できる仕事の形を、まず実物で見てください: 7ステップの引き継ぎ記録(受け入れ済み)は、ステップごとのレシート付きで誰でも確認できます。自分でも作れます: Zambo Chat で仕事を実行する(登録不要)と、呼び出しのたびにレシートが残ります。MCP からの最初の呼び出しはこれです:
curl -s -X POST https://zambo.dev/mcp -H "Content-Type: application/json" -H "Accept: application/json, text/event-stream" -d '{"jsonrpc":"2.0","id":1,"method":"tools/call","params":{"name":"live_price","arguments":{"symbol":"BTC"}}}'
2026年10月23日公開。AER-1 ドラフト draft-zambo-aer1-26 に基づいて書かれています。
「完了した」は主張であって、証拠ではない
エージェントの報告は文章です。その文章は、実際に全部終わっていても、一部が失敗していても、途中までしか進んでいなくても、同じように自信を持って書けます。報告の流暢さと仕事の完了度は、別のものです。読み手が報告だけを持っている限り、その2つを見分ける手段がありません。
見分ける手段になるのは、実行の時点で残された記録です。各ステップが実行されたときに結果が保存され、その結果に対するコミットメントが固定されていれば、「完了した」は確認できる報告になります。記録のないステップについては、正直な言い方は1つだけです。未検証、です。
証明の進め方: 報告を記録に当てる
- 報告をステップに分解します。 「完了した」の中身を、やったはずの作業の単位に割ります。
- ステップごとにレシートを探します。 実行時に保存された検証可能なレシートが、そのステップの下にあるかを確認します。
- コミットメントを再計算します。 保存された結果に対する SHA-256 がレシートの値と一致すれば、その記録は保存後に変わっていません。zambo.dev/verify にレシートのリンクを貼るだけでも確認できます。
- 保存された結果を読みます。 報告の言い換えではなく、実行時に保存された中身そのものが、仕事の実態です。
- レシートのないステップは、未検証と名指しします。 なかったことにせず、確認できていない範囲として扱います。
実例: 保存された結果は、言葉ではなくバイトで残る
公開レシート 5eccf113 は、live_price というツールの呼び出しの記録です。エージェントが「価格を取得しました」と報告する代わりに、この仕事では保存された結果そのものが残っています(英語の原文のまま引用します):
"BTC · $81,866.00 USD
▲ 0.51% (24h) · Market cap: $1645.69B
Live price via CoinGecko · Fri, 23 Oct 2026 13:49:58 GMT"
日本語に直すと「BTC は 81,866.00 米ドル、24時間で 0.51% 上昇、時価総額 1645.69 億ドル」という内容です。この結果に対するコミットメントは sha256:423da67d934768179869468b283fb0ee54770ff835b62edbce39bea851526f8c で、再計算は一致し、検証結果は verified(検証済み)でした。「取得しました」という一文と、この記録の違いが、証明できるかどうかの違いです。
複数ステップの仕事では、この記録がステップの数だけ積み上がり、引き継ぎとして1つにまとまります。実例として 7ステップの引き継ぎ記録 が公開されていて、受け取る側が確認したうえで「受け入れ済み」と記録しています。
レシートが示すことと、示さないこと
正直な限界です。レシートが示すのは、保存された結果が保存後に変わっていないことです。仕事の答えが正しかったことや、手順の選び方が適切だったことは示しません。それらは、確認済みの記録を読んだうえでの、あなたの判断です。ただし、その判断を「エージェントがそう言ったから」ではなく、実行時の記録に基づいて行えるようになります。
よくある質問
AIエージェントが「完了した」と言いました。本当に終わったと証明するにはどうすればいいですか?
「完了した」という報告そのものではなく、その下にある記録で証明します。終わったはずのステップごとに、実行時に保存された検証可能なレシートがあるかを確認し、コミットメントを再計算し、保存された結果を読みます。レシートが再計算に一致すれば、そのステップの記録は保存後に変わっておらず、仕事がその通りに実行されたことが記録として残っています。レシートのないステップは、証明されたとは言えません。エージェントの自信の強さは証拠にはなりません。次の仕事からは、https://zambo.dev/mcp の Zambo 経由で実行すれば、呼び出しのたびにレシートが残り、「完了した」が確認できる報告になります。
AIの要約だけでは不十分なのはなぜですか?
要約は、仕事をした本人が書いた文章だからです。飛ばしたステップも、失敗して黙っているステップも、実際には起きていない結果も、要約の中では同じように滑らかに書けます。要約の下に実行時に固定された記録がなければ、読み手が照らし合わせる相手がいません。要約は主張です。証明には、その主張の下にある記録が必要です。
レシートがない「完了」は、どう扱えばいいですか?
未検証として扱い、その旨をはっきりさせてください。そのうえで、結果を手作業で点検します。ファイルが存在するか、内容が主張と合うか、送ったはずのものが届いているか。点検できる範囲では確かめられますが、それは抜き取りであり、実行時の記録の代わりにはなりません。次回からは、記録が残る経路で実行することが根本的な対処です。
検証可能なレシートとは何ですか?
検証可能なレシート(zambo receipt)は、AIエージェントのツール呼び出しについて、実行時に保存された公開の記録です。実行されたツールと保存された結果が含まれ、結果に対する SHA-256 コミットメントによって、受け取る側が再計算して「保存された結果が保存後に変わっていない」ことを確認できます。形式は AER-1(IETF ドラフト draft-zambo-aer1-26)で定められています。レシートが示すのは保存された結果が変わっていないことであり、答えが正しかったことではありません。
証明できる形で仕事を始めるには、料金はいくらですか?
レシートの確認は zambo.dev/verify でいつでも無料です。仕事の実行は、$0.99 の Day Pass で24時間分のツール利用ができます。継続利用は Zambo Pass で、$29(一回払い)で30日間、$290 で1年間、$ZAMBO 保有者は $19 で30日間です。登録なしで最初の呼び出しを試すこともできます。